核心部手前のP1624から、中央に三方崩山を見る
GPSのログ
記 録2011年4月24日(日) 天候:曇、時々晴 稜線上部:天候急変し降雪、強風
メンバー 山仲間2名:くま吉さん、てでぃ
アプローチ 23日(土) JR宝塚[18:45]〜中国道・宝塚IC〜一宮JCT〜東海北陸道・ひるがの高原SA・ETC出口〜R156〜荘川〜平瀬〜道の駅・飛騨白山[21:30](車中泊)
コース・タイム 道の駅・飛騨・白山[6:05]〜夏道登山口[6:37]〜[8:33]P1244[8:43]〜[12:41]最終到達点P2012m[12:51]〜[15:07]P1244[15:15]〜北東尾根〜道の駅・飛騨・白山の北750mの木材集積場[17:31]
地図 国土地理院 1/25000 平瀬・新岩間温泉 [岐阜県]
メモ   今年も石徹白から入り、願教寺山をやる予定だったが、前日まで2日強い雨が降った為、渡渉の可能性があるコースなので中止とし、いくつか考えていた奥美濃の山から、アプローチを考え、三方崩山を選んだ。土曜夕刻には近畿はやっと雨が上がったところだったが、道中は、まだ雨が残っていた、しかし、読みどおり当日の朝は雨が上がってはいたが、まだまだ天気図からは不安定な天候が読み取れ、急変もある心づもりで入山した。この山は夏でもガレた細尾根の急登が続くことで有名な山、雪の状態によっては、即撤退の可能性もある、しかし入ってみると予想以上に雪の状態はよく、前日までの雨がなければ、もっと雪の状態はよかったと思う。絶好のトレとなるナイフリッジ、雪壁、トラバースとアルプスティックな雰囲気で存分に楽しめた、残念ながら天候の急変と時間切れで撤退したが、核心部を楽しめただけでもよかったと、また、来年リベンジしたくなるような山だった。
備忘録
山は季節・天候で変化します。ここに掲載した記録・写真等は実際の山行には参考程度に留めて下さい。




  4月23日土曜日の夕刻、雨上がりでまだ濡れた歩道のJR宝塚駅前でくま吉さんと合流、彼の赤のプリウスで、今年2度目の奥美濃を目指す。今回も高速に入る前にビールを買い忘れた、年のせいか。順調にまだ雨の残る高速道を走る、途中のSAで晩飯を食し、コンビニで翌日の食料を仕入れる。酒を調達すべく、荘川手前のひるがのSAのETC出口より出る。いつものスキー場横の商店で酒を仕入れ、御母衣ダム沿いの道を平瀬に向かう、無事に平瀬の道の駅・飛騨白山に到着、時間が早かったので、夏道・登山口への林道の偵察にでるも、5分も行かないうちに倒木と雪で通行不能、明日は車を道の駅に置き、出発することにし、車中泊のため道の駅に引き返す。結構冷え込んでいたが、数台の車が同じように夜を明かしていた、しばし宴会を楽しみ、12時にはシュラフにもぐった。
  翌朝、5時起床、コーヒーとパンの朝食、平瀬の交番に登山届をくま吉さんに提出してもらって、6時過ぎ、周囲が明るくなって来たので、道の駅を発つ。夏道の登山口への林道入口は、南へ100mほどの所、一応標識は立っているが、車なら通過してしまいそうだ。舗装された道もすぐにダートになって、雪が随所に残る林道を夏道の登山口へと進む。




6時過ぎ車中泊した道の駅・飛騨白山を発つ 100m南に夏道登山口への林道入口標識 途中までは舗装してありました




途中、すぐにダートになった そして、雪が随所に残っていた この堰堤に付いた階段が夏道・登山口




  林道正面に小さな隧道が見えた左手の堰堤の階段が、夏道の登山口だった、標識も建っている、周囲は昨夜来の雨と雪解けで、川のような状態、階段をあがりコースを確認する。右手に見えるP1244から北東に延びる尾根に乗る夏道を拾うことを確認し、修行中のくま吉さん先行で、沢筋を上がるも、しっかり見落とした。雪の消えた下部は夏道を拾い、雪のつながり出した中程からは、尾根へ直登するように云うもまだまだふらついているように見える。北東尾根に乗った場所には、赤布があり、ドンピシャだったようだ、しかし尾根筋は雪が繋がっていなかったので、繋がるまで、北側の谷沿いの雪の斜面の行くことにした。途中から北東尾根に戻り、地図上P1244を目指し、順調に進む。




まずは夏道を拾うべく沢筋を上部へ 途中から北面の尾根に取り付く 北面の尾根筋が見える




上部から雪が続く、勿論]アイゼン装着 尾根筋まで、もう一息 P1244から北東に延びる尾根に乗る




尾根筋は所々雪が消えてるので、北側の雪の斜面を歩く 雪が続き出したので尾根に復帰、P1244を目指す




P1244付近、小休止、90度方向転換し、ここから山頂までは一本尾根だ




  P1244は小平な尾根頭、ここで小休止を取る、見晴らしよく気持ちのよい場所だが、今日の天気では遠望はきかない、すでに白山方面は黒い雲に覆われ出している、よく見ると周囲の大きな木々がなぎ倒されている、やはり今年は雪が多かったせいかとも思う。ここで90度方向転換し、一本尾根を山頂を目指し進むことになる。




今年はやはり雪が多かったのか、木々がなぎ倒されていた さあ、張り切って尾根を追いましょう




ツリーポットがまだ小さい、春はこれからのようだ 振り返ると歩いてきた尾根越しに、右奥に白水湖が見える




やっと三方崩山の山頂が見えてきた、中央左のピーク




  順調に、地図上P1373.1を過ぎ、P1624直下まで来ると、青空をバックにくっきりと山頂が視認できるようになり、モチベーションも上がってくる。くま吉さんには、ここまで尾根芯をはずさないようにと指示してきたが、少し尾根が平坦になると左に振る癖があるようだ、早く直したほうがよい。P1624からは左がスッパリときれ落ちてる箇所が増えてきた、危険なので左の距離を意識して歩いてもらう、右の谷筋の斜度も徐々に増してきた。三角点のあるP1885.7を前方に見渡せる頃には、左に見える山頂もまじかに迫ってきた、ここから辺りからが、このコースの核心部のようだ、振り返ると白水湖が正面によく見えていたが白山は確認できなかった。




左はスッパリと切れた急斜面、右の斜面も徐々に斜度を増してきた すでに白山方面から、黒い雲が近づいてきた




この位置からだと白水湖が正面に望める この辺りに白山が見えるはずだが、、、




山頂がまじかに迫ってきた、同時に三角点のあるP1885.7へののぼりからが核心部のようだ




大分斜度が増してきた、目の前の雪壁も結構な斜度 雪壁下から見てると、ずり落ちてくるかと思ったが、なかなかやります




ここからの細尾根は、ちょっと昨日までの雨で、崩落しそうで危険に思えてきた、右の斜面も大きなシュルンドが開いているのが見える




  斜度が増すと、昨日までの雨を吸った雪は足元が定まらず難渋する、あわせて両側の壁が立って来たうえに、大きなシュルンドがいくつか見え出した、崩落の危険があるので躊躇なくアンザイレンする、10mほどの間隔を開けてコンテで進むことにする。ここからは、くま吉さんから眼が離せないので、あまり写真も撮ってませんが、雪壁、ナイフリッジ、トラバースの連続でした。それでもスピードは落ちたが地図上P1985.7から、P1956へと順調に前進する。




躊躇なくアンザイレンして、コンテで行きます 10mほどの間隔を取って進む




ここが今にも崩落しそうで、一番いやな箇所だった




地図上P1985.7上から少し降りたとこから、P1956を望む




さあ、頑張って進みます さあ、核心部も、終わりが近い




ほとんど山頂と変わらない高さになってきた




GPSで帰ってから確認すると、この小ピークは標高2012mだった、左の山頂まであとわずか、中央奥には奥三方岳も見えてきたが、天候急変




  P1956を過ぎ、先へ進むみ、奥三方岳も視認できるヤブだらけの小ピーク上に到達(帰ってからGPSを見ると標高2012mだった)、天候が急変し、真っ黒な雲に覆われ、風も出てきて挙句は雪が舞い出す、時刻もすでに12時40分、山頂は目の前だが地図で見ても、30分以上はかかりそうだ、視界も落ちてきてるので帰路の悪場を考え、いさぎよく撤退を決める、ちょっと狭いピークで記念写真も撮りづらかったが、きっちり撮ってエネを補給し、下山を開始した。




やれやれ、もうちょっとやのにね、と僕です、山頂をバックに くま吉さんも、ここまでナイスファイト、無理は禁物、撤退しますよ




すでに周囲は雪模様、視界も落ち、風も出てきたので、ゆっくり慎重に降ります




行きのトレースがあるとは言え、下山も油断できず、時間がかかる




往きに撮れなかった写真だけは撮る余裕があった、御母衣湖を見下ろす ガンガン崩落している、ここも崩落するのは時間の問題




雪が強く降って来た、視界もグングン落ちてくる




きわどい所を歩いてるわ、もうちょっと左に寄って欲しい これ以上、視界が落ちると嫌な感じ




P1985.7を降りて一安心、山頂をバックに




  P1985.7を降りて、一息ついた、ここからは斜度も落ちる、雪が強いせいか視界が悪いので、コンテのままで下降を続けると、P1624を過ぎた頃から、徐々に雲が流れ視界がよくなり、晴れ間が覗き出した、振り向くと山頂付近はまだ雲に覆われているが、上空は青空で美しい景色を見せてくれている、ザイルを解いて小休止、下降を続ける、勿論、いつもどおり、滑落停止の練習をしながらです。




300mほど降りただろうか、雲が切れ青空が覗く どんどんガスが晴れていく




上部山頂付近はまだガスに覆われているが、青空が広がり美しい




帰りは、いつもどおり滑落停止の練習をしながらの下降 P1244で小休止後、北東の尾根へ間違いなく90度方向転換




  P1244で再度90度方向転換し、北東尾根を下降する、尾根筋の雪が消えたのでアイゼンをはずす、雪解けのジュルジュルの急斜面、途中で夏道に入らないといけないのだが、往路では気づかなかったが、立木に赤色のペンキのマーカーが続いていた、これに気を取られ、二人とも、夏道への下降ポイントにあった赤布を見落とす、言い訳になるが足元がジュルジュルなので、下ばかり見ていたことも原因の一つ、気づいたときには結構下っていた、地図を見るとこの尾根は、道の駅の北750m辺りに出る、相変わらず立ち木に赤のマーカーがあるので、降りれると信じ、下降を続けてが、道悪の急斜面なので結構時間を食う、おまけに国道が見えてるのに、最後は踏み跡も消え、ベンチの見えてる左の沢筋へ、滑りまくる急斜面を無理やり下降、最後の20mほどは崖があるように見えたので、ザイルまで出したが、懸垂せずに無事下降、沢筋を100mほど行ったところは木材集積場で、無事道路に出て下山完了となった、まあ、日暮れ前に降りれたので、いい経験と納得したが、最後が今日の核心かとも思った顛末だった。




最後の雪を楽しみ、尾根筋を行く 雪が消え出したのでアイゼンを脱ぐ さあ後は下るだけ




この辺りで右に降りなければいけなかった・・・ 赤のマーカーがあるのをいいことに降ります おかげで最後はズルズルの急斜面




沢筋に降り立つと、目の前に国道が見えた 木材集積場に降りました くま吉さんが車を取ってきてくれた、ありがとう








  帰路、道の駅の傍にある「大白川温泉しらみずの湯」で、ゆっくり温泉につかり、休息を取って、帰阪の途に付いた。今回の遠征は、くま吉さんが運転してくれたので楽でした、おまけに家まで送ってもらいありがとうございました、今季の雪山も、あと数山かと思うが、休みが合えば、また同行して貰おうと思う、すでに今季はくま吉さんと四度目の山行となった、いいトレーニングが出来て、彼の師匠の、こはるさんから、「しっかりしごいてやってください」と頂いたメッセージどおり、いいシゴキになったが、「僕もきつかったですよ今日は」、などと思いながら車中は居眠っていたようだ、しかし三方崩山は再度のリベンジを期したいほど、変化に富んだ面白い山だった、来季、きっとまた挑戦したいと思う。