悠久の森は太古の息吹きを感じさせてくれる、濃淡の緑に心洗われ、歩き過ぎ行くには惜しい気持ちだった
記 録2011年07月31日(日)   天候:曇り時々晴れ、15時頃から雨
メンバー 【コンパス例会】 鈴北・パセリ・のん・あかげら(SL)・サンデー毎日・ジャンママ・ジャンパパ・てでぃ(CL)(8名・敬称略)
アプローチ 梅田ヨドバシ前[6:10]〜道の駅・大塔[8:00]〜旭林道・峠の登山口[8:50]
コース・タイム 旭・峠の登山口[9:02]〜太尾稜線出合[9:27]〜赤井谷本流[10:28]〜P1184[11:14]〜[12:34]深仙の宿・昼食[13:00]〜[14:00]釈迦ヶ岳[14:20]〜古田の森〜登山口[16:20]
地図 国土地理院 1/25000 辻堂・釈迦ヶ岳 [奈良県] 
メモ   前日より午後に間違いなく降雨があるのは分かっていたが、小雨だろうと決行することにした、気持ち的にはザックの回収に向かいたいところだった、心はざわついていたが、例会の遂行に専念した、予定の沢歩きは時間が押していたのと、午後からの雨が気になり歩けなかったが、珠玉の段丘の森を楽しんだ。釈迦ヶ岳へも上がることが出来、メンバーには喜んでもらえたようだ、帰りの千丈平付近から降雨、雨具を脱いだり着たりだったが、幽玄の稜線をも見ることが出来、ざわついていた僕の心も静けさを取り戻したようだった。
山は季節・天候で変化します。ここに掲載した記録・写真等は実際の山行には参考程度に留めて下さい。
備忘録



  午後からの降水は間違いない、強くは降らないだろうと天気図からは読めた、遠方なので実施の可否に、前日随分悩んだ、鈴北会長に相談すると、「実施したいならやりましょう」といった内容のレス、僕の胸のうちを考えてくださったような返事を頂きうれしかった、実施を決定した。
  早朝6時過ぎ、梅田でアカゲラさんをピックアップし、高速に乗る、途中のコンビニで食料調達中に京都組から連絡が入る、僕達より10分遅れ程度、道の駅・大塔には十分に集合時間より早く着きそうだ。大塔に到着すると、神戸組のジャンさんご夫婦はすでに到着されていた、ほどなく京都組も到着、小休止後、集合時間よりも早く3台で旭に向け発ち、順調に旭の峠の登山口に到着する、車は数台程度で少なめだった。
  出発準備を整え、朝礼後、予定時間通りに出発する、SL予定のマリリンさんが寝坊で欠席のため、急遽アカゲラさんをSLに指名した、急だったので緊張されたみたいで申し訳ないことをした。まずは太尾の稜線を目指しゆっくりと歩き出す、この辺りは何度通っても美しい森が広がっている。



出発準備中です 登山口のトイレ、水は無い 登山口の道標と登山届ポスト



太尾の稜線までの道には、岩に抱きつく木が何箇所かある おそらく、周囲の土砂が流れ、地表に飛び出したのだと思う



  太尾の尾根との合流点には、案内板がある、赤井谷には、ここから稜線をどこでもいいから下ればいい、今日は下見時に目をつけていた、ここから北に2本目の尾根を下る予定。藪に入り、薄い踏み跡を拾いながら目標の尾根に乗る、しっかりとした踏み跡とテープがあった。そして下るにつれ、両側の沢筋に素敵な森が広がり出した。適当なところで左の沢に降りた、美しい森、支流の段丘沿いにメンバーは、思い思いに本流目指し下降を続ける。



太尾の稜線の案内板 目標の尾根を求め藪を漕ぐ 目標の尾根に乗った



尾根から降りたところには、大きなサルノコシカケ?、ちょっと違うような気がするが分からない



歩きやすく美しい場所を選び下降 支沢の流れが見えてきた



支沢の段丘を右に左に美しい風物を求め下降するだけ



ミズナラだろうか、大きい、ヒメシャラの赤い幹も目立つ



  支沢の段丘の森の中を、メンバーは達は、思い思いに本流に向け、その美しさに見とれながらカメラを構えていた、程なく本流にたどり着き、ここからは右岸の段丘を辿る、これ以上、森のことを詳しく書こうとは思わない、我々が見たのはごく一部だけなので、全てを知ったようには書けない、ただ癒され、その美しさに感動を覚えたという事実のみをはっきりと書いておこう。



苔むした岩や倒木も多く、緑がまぶしい 思い思いに歩き行く



本流が樹間に、やっと見えた 鹿の角の付いた頭蓋がころがっていた



  右岸段丘を進み、綺麗な水の流れる支沢のところで小休止、しかし見上げる空は、すでに重苦しい雲に覆われている、この段階で、水遊びを止めて、釈迦へ上がることを考えた行動をとることにする。ほどなく朽ちた丸太橋が本流に見え、ここで右岸から左岸に乗り換える、左岸段丘の森も美しく、右岸よりも森が濃い感じがする。



上空を見上げると、生憎の曇り空のせいで深い緑だ



綺麗な清流の支沢を跨いだところで小休止



横の本流はゴーロ帯



右岸をどんどん行く 朽ちた丸太橋で本流を横断 本流の横断中



横切った本流は、ゴーロ帯、沢相もおだやかだ



左岸の森も美しい、右岸と比べ植生も少し違い密度が濃い感じがする



左岸段丘を行く 大きなヒキガエル、いい顔をしていた この木も何かの顔に見える



  左岸段丘を行く、本流にナメ滝が見える、予定ではここから沢に降り、二股まで水遊びの予定だったが、天候を考え沢への下降を中止した、時間的余裕が出来た分、途中ゆっくりと森を鑑賞しながら歩き往ける。左手に支沢が迫ると、支沢対岸の本流左岸の尾根に乗り換える、この尾根の末端は雰囲気のよい場所、小休止し、記念写真を撮ったり、行動食を摂ったりと、まったりと過ごすことにする。ここからは深仙の宿に向け、尾根筋を目指し行く、荒れた支沢を2つ越え、高度を上げていくと、笹原が目立ち出す、大きな岩を巻くと、視界が開け、稜線直下に飛び出す。



予定では、ここから沢に降りる予定だった 少し陽が差し込むと、緑が映える



こういう森で一日ゆっくりと過ごしてみたい



どこまで歩いても、森は途切れない 支沢に入ったので、本流左岸の尾根に乗り換える



深仙の宿への尾根の末端で、記念写真 濃淡の緑が交じり合う



荒れた水の無い支沢だが雰囲気がある



どんどん高度を上げる 大きな倒木が目立つ 稜線直下の大きな岩



  稜線直下に飛び出すと、釈迦への稜線や岩場が眼に入る、よく見ると樹間に深仙の宿の建物の赤い屋根が見えている、深仙の宿には、立派なお堂と避難小屋があった。ここで昼食にした、2パーティと出会う。ここの水場は「香精水」と呼ばれている、水場へは行かなかったが、前鬼側に5分ほど降りたとこだと、行った別パーティの方が云ってました。丁度、ガスっていた大日岳方面の展望も開け、大日の岩場も見ることが出来た。



稜線直下に出て、鞍部の深仙の宿を目指す



深仙の宿が見えてきた お堂が見えてきました、到着 「深仙の宿」の標柱



ガスった中でも大日岳が姿を見せてくれた



香精水の水場への道標(お堂の前) 避難小屋



  食事後、深仙の宿からは、奥駈道を釈迦ヶ岳を目指すことになる、いい雰囲気の稜線、展望があれば最高だと思うが、贅沢を云ってはいけない、ここまでも十分に満足できる風景を見てきた、疲れの見えるメンバーもいたが、暑い時期は仕方が無い、のんびりと歩き通せばよいと思う、それでも1時間程で、お釈迦様が鎮座する山頂に到着した。



釈迦ヶ岳に向け出発 ここからは奥駈道を行く



少し上がったところから深仙の宿を見下ろす



釈迦からの帰りに通る太尾の尾根、古田の森付近



雰囲気のある奥駈道を行く この辺りは、結構、笹が濃いかった 帰路の旭の登山口への分岐点、釈迦へ



  山頂に上がったとき、丁度、単独女性が下山するところだった、無理を云って記念写真を撮っていただいた、ありがとうございました、あとは時間一杯、山頂で景色や写真を楽しんだ、生憎遠望は利かなかったが、近景は望め、それなりに楽しんでいただけたようだ。東から奥駈の稜線を越えるほどにガスが上がってきたのを認め、潮時とばかりに下山することになる。帰路は太尾の尾根、ここも千丈平から古田の森の稜線が美しい場所だが、丁度、その辺りから雨が降り出し、濃いガスのなかを歩くことになった、最後に、幽玄の森を歩け、今日は美しい森の様々な風景を見る一日となった。



到着、早速、お釈迦様の前で記念撮影 釈迦ヶ岳1998m



すでに東から濃いガスが湧き上がり、稜線を越えてきた、さあ下山します



再度、旭への分岐点に戻る 旭への太尾の尾根を下ります 分岐直下の「かくし水」と呼ばれる湧水



朝歩いた赤井谷はすでにガスの中、千丈平付近を通過中



千丈平から振り返ると、釈迦の山頂はすでにガスの中のようだ



そして、我々も濃いガスに呑まれる しかし、幽玄の森のしっとりとした雰囲気に圧倒される



雨も降り出した、古田の森は幽玄の世界と化していた



不動木屋林道分岐、あと少しで登山口 無事下山、雨中の帰り支度は慌しかった







  暑い最中の美しい森紀行、それほどの暑気を感じなかった爽やかな歩きだった、予定の水遊びはできなかったが、また埋め合わせをさせていただくつもりだ。僕にとってはいわくつきの例会だったのだが、それは個人的なことで、むしろメンバーさん達は楽しんでくれたと勝手に思っている。帰路の雨も予想されたものであり、大峰らしい景色が見れたのも考えようによってはよかったのかもしれない。帰りは途中の国道横にあった「夢の湯」で汗を流し、ゆっくりと帰阪しました。