記 録 | 2011年10月30日(日) 天候:曇のち雨 |
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メンバー | 【コンパス例会・3名】 まるさん(SL)・ケロさん・てでぃ(CL) |
アプローチ | 阪神高速・梅田入口[6:25]〜南阪奈道・高田バイパス橿原出口〜R165〜R166〜大又〜大又林道ゲート・登山口[8:12] |
コース・タイム | 登山口[8:28]〜明神平10:00]〜明神岳[10:33]〜桧塚奥峰[11:17]〜桧塚[11:30]〜[11:44]桧塚奥峰・昼食[12:44]〜明神平[13:44]〜駐車地[15:08] (休憩含) |
地図 | 国土地理院 1/25000 大豆生 [奈良・三重県] |
メモ | 全山紅葉を期待しての例会だったが、生憎の昼頃からの雨予報、はずれるだろうと決行したが当たってしまった。おまけに期待の紅葉も思いのほかの結果であったが、歩く人も少なく、静かな秋時雨の中の山行となったのは、それなりに楽しめた、のんびりとした例会だった。 |
山は季節・天候で変化します。ここに掲載した記録・写真等は実際の山行には参考程度に留めて下さい。 |
備忘録 |
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2007年10月28日の全山紅葉の桧塚にリンク
早朝、梅田ヨドバシ前でケロちゃんをピックアップし、高速に入り、大又へと向かう。すでに大阪はポツポツしていたが、奈良に入ると降り止んだ、まあ雨でもいいかの例会決行なので、なんとも思わない。それより1年半ぶりに会ったケロちゃんとの会話は、ここに書かずとも分かる話題だ。ナビに従い順調に大又林道ゲートの駐車地に到着、すでにまるさんは到着していた。 情報どおり、9月の台風禍は台高周辺にも及んでいて、この駐車地も中央部が数十メートルに渡り崩落、今は10台ほどしか停めることが出来ない。そのせいか、我々以外の車は10台にも満たない、しかし上部より復旧の工事が開始されてるのが分かる。人影は相前後して1台来た男女2名のワンパーティのみ、このパーティとは桧塚まで、相前後しての行動となる。 ほぼ予定時間に出発、情報で知っていたとはいえ、旧アシビ山荘のあった林道終端付近までの林道の崩落は、ちょっと想像を絶した崩落だった、通過できるとはいえ、しばらくは慎重に行動しなくてはいけないだろう、すでに沢筋には重機が入り、復旧作業が開始されてる様子だが、今日は休日のようで工事関係者は見かけなかった。 |
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大又林道ゲートの駐車地 | 駐車地の中央部は崩落している | 崩落部の様子 |
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例会なので朝礼後、出発、きっちりとルート確認 | 駐車地からしばらく行くとゲートの登山口、登山届ボックスがある |
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しばらく行くと、林道の崩落部に出会う、位置を地図で確認するまるさん、右岸からの土石流のようだった |
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これでも上部よりは、ましな崩落だった | 見事に根元が洗われた杉の木、強風が吹けば倒れる運命か |
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この上部の崩壊は想像を超えた崩壊の仕方、右岸から土石流が左岸の林道部分に沿って流れた為に、こんなえぐれ方をしたようだ |
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もう訳が分からないような崩落、人がいたらひとたまりもなかっただろう
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林道終端部のコンクリート部分、浮き上がって残存していた | 何箇所かの崩落箇所があった、そしてここが土石流の最上部のようだ |
林道から山道へと入る、山道も何箇所かの崩落がある、沢筋は勿論荒れているが、すでに人が入り、危険箇所には、一応ロープ等での復旧がなされているが、また大雨が来ると危険だと感じる、通過には細心の注意を払いたい。途中、10人弱の下山パーティと出会う、テン泊されてたようだ。 明神滝下を過ぎ、右岸のつづら折れの道に入ると、山道は以前の落ち着きを感じたが、それでも何箇所かの崩落部があり、応急復旧の跡が伺えた。 |
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沢筋の渡渉部は、すでに新しいトラロープが張られていた | 一応崩落箇所には、応急の道が切られているが、通過には注意 |
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以前の明神滝と比べると、流れ方が少し変化しているのが分かる、滝の壁面が崩落したのだろう |
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ちょこちょこと、秋の色味を感じるようになってきた | つづら折れの山道にも崩落箇所がある |
最後の水場手前は、わずかだが紅葉が美しかった、しかし2007年の同時期に比べると物足りない、よくよく見ると、紅葉以前にかなり落葉しているようだ、大峯同様、台高の稜線付近も台風の影響を強く受けている。 そして、期待の明神平に到着するも、すでに冒頭の写真のような晩秋の趣が漂っていた、期待はずれだが、やむ終えない。テントが2張あった、このパーティとは前山への途中にすれ違う、今日は我々を含め、4パーティだけだった、うち2パーティは前泊だった、休みもせずに前山へと向かう、この途中から、本格的に雨が降り出し、あっという間にガスに閉じ込められることになった、自然足早になり、一気に桧塚に向かうことにした。 |
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稜線が近づくと薊岳が見えるが、曇天とあいまり紅葉は冴えない |
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かろうじて残る紅葉に、最後の秋を感じた | 稜線直下の水場は健在、それでも少し荒れている |
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このカエデの樹だけが、秋を感じさせてくれた |
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明神平に到着 | テントが2張 | 天理大小屋も健在だった |
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前山への途中にある明神岩 | 一見、草紅葉だが、枯れかけているだけだった |
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この辺りからポツポツの雨が本格的降りだした、雨にそぼつ幽玄のブナの枝、ガスも立ち込め出す |
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前泊パーティとすれ違い、先を急ぐ | とりあえずは傘など差して参ります | 三塚分岐まで行かず、手前を明神岳へ |
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色は秋色、でも樹々の葉はもうすでにない |
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すぐにガスに閉じ込められる | 明神岳山頂 | 判官平の道標 |
今日も幽玄の世界を歩く、ひどいときは視界は10mほどだ、一切の展望を断たれたので、取りあえず目的の桧塚まで行って、奥峰手前の分岐で昼食とメンバーに告げる。 あっという間に桧塚山頂、ちょうど相前後したペアの方に記念写真をお願いする、そして、そそくさと昼食を取る為に桧塚奥峰へ戻る。 しっかり雨よけのシートを張って昼食、今日はケロちゃんがキノコ汁を用意してくれた、少し冷えた身体には温まってすごくおいしかった、ビールも少し頂き、食後は僕が用意した善哉で、帰りの英気を養う、食事中、雨は結構激しく降っていた、それでも1時間ほどの昼食時間、まったりと雨の台高を味わう、何といっても人気スポットに食事中に人に会わないのは珍しいことだろう。 |
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桧塚奥峰そばの分岐道標、4年前はなかったと思う | 道標の標柱の下に、かわいいお地蔵様が居た |
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雨にそぼつ幽玄のブナの森をゆっくりと撮った |
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モノトーンの中で、秋の色味を見つけた |
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さあ、どうやら桧塚に着いたようだ | 塚の山頂で記念写真 |
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写真だけ撮って、早々に引き返す | シートを張って、ゆっくりと昼食、雨の降りはきつかった |
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ケロちゃんの味噌じこみのキノコ汁をご馳走になる | 僕は定番の栗ぜんざいです |
昼食後、一応奥峰で記念写真、せめて晴れていれば、いい眺めの場所なのに残念なことだ、という訳で雨具を着込み、来た道を引き返すことになる。 時間も早いので、明神平の東屋で大休止し、コーヒータイム、静かな山だ、雨が降ってよいことは、この静けさだろう、展望がないのは本当に残念だが、静かな山に身を置くことは大好きだ、雨の日には雨の楽しみ方があると思う。 帰路は稜線直下の霧に煙る紅葉を楽しみ、下山を続ける、崩落した林道の通過には、雨も降り続いているので、周囲に気を配りながら慎重に通過、無事、駐車地に下山した。 |
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記念写真、まるさん | 雨具を着込んで、下山開始 |
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明神平までもガスの中、かろうじて「あしび山荘」が分かる | 東屋からのあしび山荘、休憩中 |
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休憩後、一気に駐車地まで下山します | 僕も雨姿で記念写真 |
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やはりここが一番の秋色、ガスっていい雰囲気の写真に仕上がった |
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アップで見ると、枯れた葉が結構多かった |
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少しガスが晴れ、明るくなった |
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つづら折れを、ゆっくり秋を感じて歩く |
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林道の終点はコンクリートが浮いている、超危険です | 再度、荒れた道の通過は落石等に気を配り慎重に進む |
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悪場を過ぎ、目線を上げると、雨も小止みになり、少し視界が開けた |
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登山口のゲートが見えてきた | 駐車地に戻り、装備を解く、お疲れ様でした |
下山した駐車地には、すでに我々の車だけだった、帰りは勿論、帰路の途中にある、大豆生の「やはた温泉」へ立ち寄り、冷えた身体を温めた。ここの売店でお土産を買ったら、沢山のすだちをおまけで頂いた、店番をしていたおばあちゃんが、お客さんが来てくれないと嘆いていた、また美しい樹氷を見に訪れたいと思う。 今年は稜線の全山紅葉の燃える秋を見ずに終わりそうだ、こんな年もあるだろう、しかし山麓の紅葉はこれからなので、そちらのほうで行く秋を、存分に楽しみたいと思う、今日は静かな雨の山を満喫した、これはこれで、いい一日だったとつくづく思うのだ。 |