記 録 | 2012年3月11日(日) 天候:晴のち曇 |
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メンバー | 山仲間2名:げんさん、てでぃ |
アプローチ | 阪神電車・姫島駅[8:21]〜新開地・神戸電鉄に乗換〜鈴蘭台駅[9:28] |
コース・タイム | 神戸電鉄・鈴蘭台駅[10:00]〜[10:00]イヤガ谷東尾根登山口[10:41]〜[11:00]君影ロックガーデン[11:20]〜妙号岩・奥の壁の頭[11:54]〜[12:28]名号橋・昼食[12:45]〜菊水ルンゼ〜[13:48]菊水山・宴会[15:22]〜神戸電鉄・鵯越駅[16:21] |
地図 | 国土地理院 1/25000 神戸首部 [兵庫県] |
メモ | ブログの山友、げんさんの快気祝いとも言うべき3ヶ月ぶりの山行をご一緒することになった、今季雪を踏んでいない彼の為に比良を予定していたが、昼頃からは雨になりそうな予報の為に、前日夜に急遽六甲に転戦することになった。いくつか頂いたコースの中で、学生時代以来行ってない菊水ルンゼを選択させていただいた、これだけでは物足りないので、前から行ってみたかった君影ロックガーデンから妙号岩を降りるコースをつなげて歩くことにした。まだまだ本調子ではないという、げんさんだったが、予定通りのコースを軽くこなし、菊水山で宴会、下山後、三宮でも宴会、おまけに、しげさんまで駆けつけて22時過ぎまで、山の話で盛り上がった楽しい一日となった。 |
山は季節・天候で変化します。ここに掲載した記録・写真等は実際の山行には参考程度に留めて下さい。 |
備忘録 |
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当初予定の比良は、午後からの降水は間違いなく、強くは降らないだろうと天気図からは読めたが、折角のげんさんの快気祝いの山行、無理は禁物と六甲に急遽転戦、まったりと歩くことを目標に、集合場所の神戸電鉄の鈴蘭台の駅に向かった、車窓からの表六甲は青空に包まれ、転戦してよかったと内心喜んでいた。電車の遅れで一層ゆっくりとした出発になったが、いいと思う、今日はのんびり山を歩くのを楽しみに来たのだ。 鈴蘭台の駅では数パーティを見送った、春めいてきた陽射しだが、今日の気温は結構低く肌寒い、まづは第一の見学目標の「君影ロックガーデン」を目指す為に、イヤガ谷東尾根の入山口である鈴蘭台第5団地に向かう、ここへは六甲特有の市街地歩きの読図が試されるが、バッチリ迷うことなく最短で到着できた(^^)v 問題はここからだった、山道に入ってすぐに道標のある分岐、左は森林管理道、当然「君影ロックガーデン」の標記がないので東尾根を行く、そこかしこに左に入る良く踏まれた道が出現、2度ほど空足を踏んだが、案内盤の通報プレートに【き56-22】の標記のある所から入り途中の分岐を右に向かったところが「君影ロックガーデン」だった、非常に展望のいい場所、これから歩く「妙号岩」や「菊水ルンゼ」、左手は鈴蘭台の住宅街、右手は石井ダム越しに神戸の街、すっきり晴れていれば、きっと大阪湾から紀伊半島まで見えるのではと思われた。 |
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神戸電鉄・鈴蘭台駅 | 途中で新鈴蘭台公園を通過 | 第5団地57号棟横に東尾根の入山口 |
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入山口に立つ道標 | 山道に入ってすぐの分岐、右の東尾根の山道を行く |
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二度ほど空足を踏んだが、三度目のここが正解【き-56-22】の標記 | すぐに君影ロックガーデンに到着 |
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RG上の最上部から写真撮影中の、げんさん |
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ルンゼ最高点の岩上からの展望、パノラマ撮影、初めて見るアングルで美しく新鮮だった |
十分に景色を堪能し、次の見物目標の「妙号岩」に向かう、東尾根に戻る途中でも、また間違え空足を踏んでしまった、情けない話だが間道が多く、地図は何の役にも立たず、見晴らしも利かないので、感覚的に間違いに気が着かねばウロウロすることになる、かえって道のないほうが楽かもしれない(^^ゞ。東尾根に復帰した所の通報盤は【き-56-20】だった、鵯越から来ると、ここから入ることになるが、途中の分岐を戻るように左に入らねば、我々と同じ過ちを犯すことになります。 東尾根の道を歩き出すと、後からマウンテンバイクの集団に追い越される、前からはトレランのパーティとすれ違うなど、六甲ならではの賑やかな尾根道だ。さて妙号岩へは【き-56-18】の通報盤の所から間道に入るが、ここの案内板には落書きで妙号岩へと書かれてる。しっかりとした山道を行くと前方に石井ダムと、「妙号岩・奥の壁」の頭が見えてくる、この岩には天狗岩という名がついている。 |
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次の見物目標の「妙号岩」へ向け出発 | 途中分岐を左に行くと鉄塔、×で引き返す | 東尾根に戻った所は【き-56-20】の通報標記 |
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妙号岩へは通報盤【き-56-18】のところから | しばらく行くと前方に妙号岩・奥の壁と石井ダムが眼に入ってきた |
40年前、何度か通った懐かしい妙号岩、阪神間のクライマーの岩のゲレンデ、ただ昔は神戸電鉄が湊川までしか来ていなかったので、湊川神社を歩いて神鉄に乗りに行かねばならなかった、石井ダムが出来る前だったので、廃止になった菊水山駅まで乗車できたので、アプローチの歩行距離は今と一緒かもしれない。この岩は上から、奥の壁・中の壁・前の壁の三段構成の岩、奥の壁は一枚岩で40mザイル一杯のピッチで、スタンスもハンマーでわずかに切ってあるようなバランスクライムの岩だった、中間支点もリングが延びきったボルトが一本だけ、おまけに真下を電車が通過するのが見え、高度感抜群でスリリングだった、今日見ると基部は木々が茂り高度感は薄れ、おまけに今のクライミングシューズなら何ということはないのかもしれない、そんなことを思い出しながら、中の壁、前の壁と順に見上げ、昔を懐かしんだ。 |
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奥の壁の頭、ここが妙号岩の最高点、天狗岩と名付けられている、一段下が奥の壁の終了点 |
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ここからは、これから歩く菊水ルンゼが、真正面にはっきりと見れる |
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さて奥の壁・終了点の岩のところへ降りていく | 終了点のテラスには、古い錆びたボルトと新しいボルトがあった |
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奥の壁基部へ、げんさん下降開始 | 絵になってる気がします? |
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奥の壁の基部より見上げる、左にボルトが見える |
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次は中の壁の基部へ降りて行きます | どうやらここを降りたようです、ちょっと怖かったかも・・・ |
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中の壁、基部より撮影、二段中央部の外傾バンドで落ちそうになったのを思い出した |
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前の壁へ向かう途中、中の壁と奥の壁を見る |
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前の壁中央まで降りてきました、アイゼンつけて登るせいか、岩が随分剥がれています |
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右に、この妙号岩の由来になっている妙号が彫られている、昔はここを登ると必ずバチが当たると云われてました |
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そして石井ダムの遊歩道に降りてきました、入口には標識があり、由来など書いてありますが、読めるかな |
妙号岩の物見遊山を終え、いよいよ今日の目的の菊水ルンゼへと向かうが、時刻も正午をとっくに廻っている、岩の取り付きから名号橋を渡った所が菊水ルンゼへの取り付きなので、そこで簡単に昼食を摂る、丁度ここからは午前に歩いた君影ロックガーデンが正面に見えるし、勿論、妙号岩も目の前にそびえていて、結構いい場所だったりする。 食後、間道に入りルンゼの基部に立ったが、40年ぶりのルンゼは、昔のスッキリとした印象は無く、荒れ放題といった感じだった、石井ダムが出来、下部の50mほどが水没したのだから、仕方がないかもしれない。すでに気分は山頂での宴会モードに入っていたので、3級程度の核心部の100mほどをさっさと上がり、源頭へと進んだ、ここで展望岩の標記の板があり、目指すも、途中で上部への踏み後に導かれた為に、行き着けずまた宿題を残してしまった。後はコンパスを頼りにルンゼ源頭から菊水尾根の山道に合流、菊水山山頂へ到着し、今日のメインエベントを終えた。 山頂で、げんさんの快気を祝い宴会、ビールで乾杯するも寒いので、げんさんは熱燗、僕はホットウイスキーで身体を温めた、程ほどで切り上げ、といっても1時間半だが、下山開始、途中の紅梅に春を感じながら、鵯越の駅までのんびりと下った、楽しい一日を久々の六甲で過ごした。 |
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名号橋を渡り、ルンゼに向かう、右に見える電柱が取り付きへの入口 | ここで軽く昼食を摂る |
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目の前に最初に行った君影ロックガーデン | そして、妙号岩 |
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ルンゼ基部を目指し、踏み後をたどる | 菊水ルンゼ基部に到着、岩が崩落し荒れた印象 |
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しかし、上部はまだ健在、ガンガン行きます |
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さあ、行きますよ | 今日は、げんさんが僕を撮り続けてくれた、ありがとうございます |
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僕も、げんさんを撮り続けたが、上からではあまり高度感なく、申し訳ない |
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たまに滑る岩はあるが、フリクションは良く効いていた方だ | だいぶ上がってきましたよ |
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げんさんも、元気だ、ガンガン来てますよ | バックに妙号を従え、いい感じ |
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同じ高さで妙号岩を見ると、全体像が良く分かる |
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そして、この上は源頭の藪のようだ |
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すぐに展望岩2分の板を発見、見物に出かけたが・・・上の踏み後に入り見れませんでした、残念 |
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さて藪など漕ぎながら山頂を目指す | 尾根芯を捕らえて追う |
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樹間に電波塔が大きく見える、もうちょい | 菊水尾根の山道に合流し山頂へ |
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電波塔の揚屋のそばを通過 | 菊水山山頂に到着しました |
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とりあえず記念写真 | さて宴会、今日の肴は、餃子、シュウマイ、ウィンナー |
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と用意も整ったところで、エビスとスーパードライで乾杯 | 突然出現したトレランの山ガールにすかさず声を掛ける、げんさん |
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しかし、食い逃げされてしまった・・・ | さあ、下山しましょうかと、重い腰を上げた |
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休憩所に紅梅が五分咲きだった、手前の白梅は蕾が膨らむ程度、本格的な春はもうすぐそこのようだ |
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下から見た石井ダム | 鵯越駅に到着、電車が来るまで一服、本当にお疲れ様でした |
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帰路、げんさんの快気祝いの祝杯を再度、三宮で上げた、山の話や街の話で、またまた盛り上がり、酒が進む。ジムで遊んでるやろと、しげさんに連絡を取ると、すぐに合流してくれ、再再度の祝杯を上げることになった、またまた大いに盛り上がり泥沼状態σ(^◇^;)、あんまり調子に乗ると、げんさんが不調を訴えてはいけないので、名残惜しかったが22時過ぎにお開きにした、それでも5時間ほど飲んでいたようだ。(^^)/~~ 後日のメールで、げんさんは筋肉痛は出たが、不調には陥ってなかったので、ホッとした、なんとか快気祝いの山行をサポートできて良かったと思うものの、本当は僕の方が楽しんでいたかもしれない、げんさん、また毎週のように山に向かってくださいよ、とエールを送り、頑張って頂きたいと思う。途中合流してくれた、しげさんにも、この場で御礼を書いておきたい、ありがとうございました。 東北の大震災の一年目にあたるこの日、げんさんも三ヶ月ぶりの復帰を果たしてくれ、うれしかった、上辺だけの言葉のエールを東北の被災された方々に、今日ここには記したくない、見えないところで僕なりの考えを実行したい、生きるということは、苦しみ悲しみもあれば、楽しさもある、今を生き続ける為にも、僕は自身に問い続けるだろう、今を生き抜かなければ、自身の未来は存在しないということを・・・・、忘れえぬ日々を想い続けたい。 ○今回の備忘録の僕の写っている全ての写真は、げんさんから頂いた物です、ありがとうございました○ |