フィックスザイルの通過の順番を待つ、赤鍋滝上より
記 録2012年08月26日(日)   天候:曇一時小雨
メンバー コンパス例会9名:みかんさん・パセリさん(SL)・ケロちゃん・のんちゃん・たらちゃん・アカゲラさん・ジャンママさん・ジャンパパさん(記録)・てでぃ(CL)
アプローチ 梅田ヨドバシ前[6:15]〜西名阪。柏原IC〜[8:00]道の駅・黒滝[8:20]〜神童子林道・駐車地[9:00]
コース・タイム 神童子林道・駐車地[9:30]〜[12:45]釜滝[13:00]〜降渓〜[13:10]途中昼食[14:15]〜駐車地[16:50]
地図 国土地理院 1/25000 弥山 [奈良県] 
メモ    コンパス例会、僕の企画だが、遡行後の暑さが嫌で、降渓練習を兼ね沢中で半日のんびりと沢の美しさや面白さを感じようと意図した、某書の表紙で見かけた釜滝の美しさに引かれ、川迫川源流の神童子谷(じんどうじだに)に決定した。古くからよく整備されてきた沢だが、近年は朽ちた遊歩道も放置されていて少し地元からは見放されたような印象だが、渓の美しさは抜群で、汗をかいて稜線まで抜けるよりは、沢中で一日過ごす方が絶対に楽しい沢、欲を言えば犬取滝あたりまで詰めあがれば最高だったが、9名という大所帯では致し方ないだろう、しかし思い通りの一日を過ごせ、参加メンバーも喜んでくれただろうと思っている。
山は季節・天候で変化します。ここに掲載した記録・写真等は実際の山行には参考程度に留めて下さい。
備忘録




  冬の例会企画を豪雪で流した事もあり、一年ぶりの例会企画。昨年の夏は春からの厄災に自身のビバーク騒動もあり、モチベーションの上がらない夏だった、元来夏には弱い僕なのだが、年のせいか連日の猛暑日にすでに夏バテ状態が続く、高い山へ逃げていく時間もないので、クーラーの効いた部屋で息を潜めて毎日を過ごしていた。
  という訳で、この日の例会は、降渓練習といいながらも一日涼しい沢中で過ごすのが狙いだ。神童子谷は川迫渓谷の源流部、初級の沢だが昔から美しい沢として、よく歩かれている沢、そんな楽しみを思いながら、早朝に梅田で二人をピックアップし、集合地の道の駅・吉野路黒滝へ、すでに京都組の4人は到着しており、草餅など食していた、集合時間には神戸組も到着し、総勢9名で神童子林道終点を目指す。

  神童子林道終点は3台止めれば、後続車は軽自動車以外は転回するにも大変だった、途中すれ違った釣師の先行者は転回に20分要したと云ってました、僕達は終点手前の少し広いところで転回し、何とか3台を路肩に駐車できた、これで30分ほどのロスだった。




道の駅・吉野路黒滝、「奈良のへそ」 大川口は直進し、神童子林道へ 林道終点は、3台程度しか止めれない




  林道終端の橋から沢へ降下、遊歩道の階段を降りると、樹間に大峰ブルーの渕が覗く、迷いなく沢へ一直線に降りて入渓する、出だしから雰囲気がいい、この渕には「トガ渕」という名がついている、いきなりからバシャバシャいくが、泳がないといけない深さになってきた、今日は泳ぎの苦手な方が数名いるので、へつるが、ここの岩は滑りやすい、というよりよく滑る、時間はかかるが安全第一にザイルをフィックスし通過、浅瀬の岩上には無数のオタマジャクシがいて、足の置き場に困る、岩上には親ガエルが日なったぼっこ中、この辺りはカエルだらけになりそうで怖い。おだやかな渕と瀬が連続し、癒し渓の趣をかもし出す、そうこうすると前方にこの渓の見所のひとつ「へっついさん」と呼ばれる美しいが短い廊下に着いた。




遊歩道へ入り、すぐに沢へ降下 樹間から、綺麗な渕がすでに覗いている




いきなり綺麗な深い渕、「トガ渕」という名がついている、美しい




名前が付くだけのことはある長い渕 ザイルフィックス中の僕です(^^ ここは振り子で通過しました




泳ぎたい人は泳ぎますが、上がるのが大変 浅瀬の岩上はオタマジャクシで一杯 親は岩上で日なったぼっこ(^^




気持ちの良い渕を、気分よくせりあがる 朝一から結構みんな浸かってますよ、いい気持ち




岩間の小滝も、いいアクセント 今日は水量が多いのか、腰上まで浸かると後が涼しい




  「へっついさん」は昔は泳いでの通過だったようだが、今日は浅いところを探りながら歩いた、身長180センチの僕でも胸まで浸かった、事前の調べでは膝上だったが、今日の水量が多いのか、昨年の豪雨禍でまた底砂が流されたのかは分からない、穏やかな流れなので、暑い夏には最高の水浴びだが、今日は水から上がってから少し肌寒さを覚える。




へっついさんの入口で立ち止まり、しばし撮影タイム 上から陽が差し込み、陰陽の美に酔う




浅いところを目視し通過する、今日の水量だと深いところを辿れば十分に泳いでの通過も楽しめる




通過後振り返るが、いい感じでした すぐに左岸にスダレ滝、滝に打たれて修行中です




綺麗な渕が連続し、美しい つるつるの滑り台のような岩も上ります




前方に二段の大きな釜を持った滝が見えてきた 見所の一つ、赤鍋滝でした




  大きな二段の深い釜を持つ赤鍋滝、落差のないナメ滝なので、泳いで滝下まで行けば容易に通過できそうだが、泳ぎの苦手な人や寒いときは左岸をへつることになる、ここの岩も良く滑り初心者は間違いなくドボンだろう、泳げれば問題ないのだが・・・、という訳でここもザイルをフィックスする、途中にハーケンが一本と岩にザイルの切れ端がかかっており楽勝だった、ただ全員の通過には時間がかかるのは止む終えない。この上はすぐに右に曲がり2メートルの滝が二本かかっていたが、まん丸のポットホール2個と10メートルほどのプールと、小振りだがとても美しく面白い形状の滝構成になっている、赤鍋の「鍋」は、ひょっとしたら、この2個のポットホールも含めてきているのかな、などと今思っている、プールのへつりは不可で泳がざる得ない、再度のザイルフィックス、時間ばかり食うが美しい場所なので納得がいく、無事通過後の沢相はしばらく穏やかで、のんびりと綺麗な瀬や渕を鑑賞できる。




見た目とは対照的に、滑りやすい岩が続く、しかし釜は深く素敵な大峰ブルーだ




釜の深さは2メートル以上、陽が差すと色味が素晴らしい 滝上でザイルフィックス中




滝上から上段の釜を見る、陽を背にしたこちらからは水の色が濃く見えるようだ




滝上も小さなポットホール、その向こうの壁下に幅10メートルのプールがある




このプールはとても深そうに見える、水の色は文句なし ということで、安全第一に、ここもザイルをフィックス




上から見ると美しいプール、帰りのほうが怖そうだ




大峰には降水量のせいか、大小ポットホールのある滝が多いなぁ 上のは覗きこむと透明度抜群の美しいポットホールだ




  赤鍋滝でザイルを二度出したので、予想以上に時間を食ってしまった、通過後からはおとなしい沢相が続き、のんびり水に浸かったり、岩上を歩く、美しい同じような渕や瀬の連続で女性陣も緊張から開放され、ワイワイとおしゃべりモードでの遡行、途中単独の沢装束の釣師の方と出会う、トラブル回避の為にも一声掛けて、しばしは水から離れ岩上を歩く、小一時間歩いて、今日一番の見所の、大きな釜をもった滝が前方の視界に入ってきた。




すべらんように、ガンガン歩いて下さいよ 岩抱きの木などあり、緑も陽が差し眩しい




本当はこういう場所で、水に足でもつけて、ボーっと座っていたいというのが本音だ




沢装束の単独の釣師の方が居たので、トラブルを避けるため一声かけて、しばらくは岩上を行くことになる




へっついさんほど川幅は狭くないが、似たような感じの場所が何箇所かあった




滑ると岩で頭を打ちそうなので気をつけてね 綺麗な渕にはヤマメだろうか、小魚が数匹泳ぐのが見えていた




いい雰囲気だ、みんな水に浸かりすぎて、寒くなってきたのかアウターを着用、水を避ける、猛暑日に贅沢なことだと思う(^^




前方に大きな釜の滝が見えてきた 思わずホォーと声が上がった釜の色、一条の滝かと思ったが・・・




   釜滝、今日一番の見所であるとともに、私的にはこの滝を訪れることが今日の山行の目的だった、吉岡章著「関西起点沢登りルート100」の表紙を飾るこの滝を見て、今夏は是非訪問しようと思っていたからだ。だいたい沢のガイド本の表紙は登攀系の豪快な滝が多く採用されているのに、この本の表紙は癒し系の釜滝だった、著者の沢に対する想いがこの一枚の写真に凝縮されている、経歴をみてもうなづけたw、きっと素晴らしい沢屋さんだと思う。
  お腹も空いてきたので、今日はここで打ち切りを宣言、泳ぎたい人は泳ぎ、写真を撮りたい人は撮り、沢の楽しみを満喫、いつものフラッグショットを撮り、降渓することにする。




釜滝、形をみれば納得の行く名称、このアングルがやはり、釜の色形も滝の流れも一番美しい




ここから谷の名称が変わる、左が犬取谷、右がノウナシ谷からの流入、この付近には「犬」「狼」の付いた名称が多い、古の状況が眼に浮かぶ




今日は大活躍のジャンパパさん、冷たいのに飛び込みました 全員で記念のフラッグショット、とてもいい感じに撮れました




しつこく、もう一枚、帰るのが名残惜しい、また来たいと思う場所だった




   降渓開始、少し降りた広い川原でソーメンタイム、女子部が用意してくれたたっぷりの具材を添えて、体が冷えていたので温かいツユで頂くのがおいしい、デザートのフルーツもたくさん食し大休止後、降渓を開始した。
  往きには眼に入らなかった景色や風物が不思議と眼に入る、ピストンすると地形も良く見える、そういうことを学びながらのスリップだけは注意しての降渓だった、ザイルを出した個所は同じようにザイルを出し、往きとの違いを体感するのも、いい勉強になる、などと感じながら、無事に駐車地に帰りついた。  




降渓します 広い川原で昼食、みんな寒がってます、贅沢(^^ 薬味や具材たっぷりのソーメン




お腹もふくれて、さあ帰りますよ 苔の緑も美しい




往きと違い寒いので、水に浸かるのを極力避けての降渓




ピッチも上がる 先ほど小雨がパラついたが、青空が見え隠れする




ここの5メートルの下りが、見た目には怖いかな




プールまで降りれば、引っ張りますよ 滑る岩にもだいぶ慣れてきたかな? 途中からは泳いだ方が絶対速い




へっついさんまで降りて、みんなご機嫌でした さあ、駐車地はすぐそこ




帰りは、トガ渕手前から、遊歩道へ入るが、途中何箇所か崩壊してますよ




昔は綺麗な遊歩道だったと思わせた 綺麗な水ともここでお別れです 無事到着、お疲れ様でした




   終礼をし解散する、京都組は直帰するとのこと、残りの6名で、今日は天の川温泉に向かう、途中にある「天河神社」に寄る、正式な名称は初めて聞いた、「大峯本宮 天河大辨財天社」と云う、由緒を読むと歴史ある神社、本殿に上がると、明かりの消えた中、暗闇に能舞台が見える、対面に本殿への階段が続くが上がることは出来ず、そこでお賽銭を上げてお参りをさせていただいた、おごそこかな神秘的な雰囲気をかもし出していた。すぐの天の川温泉、まずまずの湯だった、すっきりとしたところで下市まで戻り夕食を食べて帰阪の途についた。  




天河大辨財天社 天の川温泉


○ 今回は参加メンバーから頂いた写真を多数使わせていただきました、ありがとうございました ○